NHKBSで地味に放映中の新・ヒッチコック劇場だが、今回はなかなかの力作。品の無い原色がハデハデな色彩設計は、いかにも80年代風で、気恥ずかしいものですな。
- 「瓶詰めの魔物」・・・なんと監督はティム・バートン。レイ・ブラッドベリの原作だが、どこまで忠実なのか図りかねる。どちらかというと「ミステリー・ゾーン」風のグロテスクなSFだが、原色をコミック調に使った映像設計と奇怪なオブジェのデザインセンスはティム・バートンらしい。オリジナルのモノクロ版と見比べてみたい一作。
- 「小指切断ゲーム」・・・ロアルド・ダールの有名傑作短編「南から来た男」の何度目かの映像化。小説を読んだのは随分昔なので新鮮な状態で見たが、ラストには驚嘆させられた。これはさすがに見事な傑作。ジョン・ヒューストン、メラニー・グリフィス、ティッピ・ヘドレン、キム・ノヴァクがゲスト出演という超豪華版。で、監督のスティーブ・デ・ジャーナットって、誰?