”戦さは儲かるという物語”が国を動かすとき…『太鼓たたいて笛ふいて』

■劇団こまつ座の舞台版はNHKの放送で観ていたけど、戯曲が新潮社から出ていて、積読状態だったものを、やっと読みました。そして、お話を思い出しました。そのあたりは以前の記事に描いてあるので省略しましょう。

■今回具体的に思い出したのは、「戦さは儲かるという物語」「戦さはお祭りであり、またとない楽しみごとでもあるという物語」と要約される敗戦までの日本の国のありようの部分ですね。

■「またとない楽しみごと」の部分はたぶん誰も賛同できなくなっていると思うけど、「戦さは儲かる」の部分はいまだに国の中枢にある一部の謎の勢力にとっては魅力の源泉となっているから、うかうかしていられない。実際のところ既に次の戦争に向けての布石は打たれている。今度は誰が太鼓を叩き、笛を吹くのか?

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