貞子VS伽椰子 ★★

貞子VS伽椰子
2016 スコープサイズ 99分
APV
脚本■白石晃士
撮影■四宮秀俊 美術■安宅紀史
照明■蒔苗友一郎 音楽■遠藤浩二
VFXスーパーバイザー■村上優悦
監督■白石晃士

■端的に言って、安藤政信が出てくるところまではかなり良いのに、それ以降がグダグダ。そしてクライマックスはダメなホラー大作の典型例。

■ユニバーサル配給でスコープサイズのパキパキしたルックのデジタルシネマというパッケージだけで何だか感慨深いものがある。しかし、ブラムハウスの低予算ホラーなどと比べるとかなり物足りない。まずは脚本がなあ。なぜかコミカルな演出は悪くないし、特に前半のサバサバした編集のテンポは快調で期待させる。中盤の除霊シーンの変なリアリティなどさすがと感じたが、貞子と伽椰子を結びつけるために、まさにご都合主義的に登場する安藤政信他1名にリアリティが無いし、ふたつの化け物の世界観が接近するところにサスペンスの見せ場があるはずなのに、それを捨てているのはもったいない。甲本雅裕を途中で退場させるのは間違いだった。

■ちなみに、安藤政信他1名は、ブラックジャックピノコのイメージだったとか。う〜ん、どこを目指しているんだろう。。。

■主演の山本美月は美少女だったはずだが、全く生気がないので驚いた。どうしたのだろう。もう一人のヒロインは玉城ティナで、どうみてもこちらの方が溌溂としている。というかホラー映画のヒロインとしては理想的な風貌じゃないか。

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