パージ:アナーキー ★★☆

基本情報

The Purge: Anarchy 2014 スコープサイズ 103分 @DVD

感想

■前作『パージ』よりも世評が高いので借りてきたのだが、前作の方が絶対出来が良いと思うがなあ。ただ、同じパージの夜を描くにしても、前作はスリラー、本作は活劇として描いているから、アプローチを明確に変えてきている。つまり、本作はブラムハウス・メソッドではなく、マイケル・ベイの方向性に近い。脚本、監督のジェームズ・デモナコジョン・カーペンターを志向しているようで、筋は悪くないと思う。

■パージの夜に息子の復讐のために街に出たフランク・グリロが難儀している母娘を助けたことから、武装集団に追われることに・・・というお話だが、正直なところかなりありきたりで退屈。前作で見せたあの語り口の工夫はなんだったのかという平凡なもの。フランク・グリロの頼もしい活躍が辛うじて物語を牽引しているが、母娘の娘の方が妙に老けてて妹くらいにしか見えないし、重要な役柄なのに、配役に魅力が無いし、いいところがない。

■この様子では三作目にはあまり期待できないなあ。アメリカでは興行的にヒットしたらしいが、テーマ的な深堀とか批評性の打ち出しとか、そっちの方向には向かっていないんだろうなあ。

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