切られ与三郎 ★★★★

切られ与三郎
1960 スコープサイズ　94分
NHKBS
脚本■伊藤大輔
撮影■宮川一夫　照明■中岡源権
美術■西岡善信　音楽■斉藤一郎
監督■伊藤大輔

■なんとなく敬遠していた本作をやっと観た。大映京都とはいえ、やけに暗い画調で、暗部が潰れがちな残念なプリントだが、美術、照明、撮影の美的水準はもう唯一無二の世界遺産レベル。しかも、歌舞伎から大幅に改変して大メロドラマになっている。しかも、実質の主役は雷蔵ではなく、彼に関わる女たちのパッションである。（続く）