ある殺し屋の鍵
1967 スコープサイズ 79分
LD
原作■藤原審爾 構成■増村保造 脚本■小滝光郎
撮影■宮川一夫 照明■中岡源権
美術■太田誠一 音楽■鏑木創
監督■森一生
■傑作だった1作目に続くシリーズ第二弾だが、3作目は無かったのは興行的に失敗したからだろうなあ。でも、森一生らしい凝った細部がえもいわれぬ楽しさと美しさを醸し出す小品。今回の雷蔵の職業は踊りの師匠というのが大正解で、森一生の演出というより宮川一夫が勝手に凝った稽古の場面の構図とか照明とか美術の渋い質感とか、このあたりは大映京都円熟期の賜物で、日本映画の宝。(続く)