ものすごくうるさくて、ありえないほど近い ★★★

EXTREMELY LOUD AND INCREDIBLY CLOSE
2012 スコープサイズ 129分
Tジョイ京都(SC3)

9・11後遺症映画なのだが、事件で父親を喪った主人公の少年がはなから元気すぎ、ちっとも傷ついているように見えないし、エピソードが満載で、しかも押せ押せで2時間突っ走るものだから、観客が頭の中を整理する間が無い。普通の作劇ではそうした観客の生理まで計算して構成を作るのだが、そうしたメリハリも乏しく、キャストの好演はあるものの、どうも気が入らない。同様の主題なら、アダム・サンドラーの「再会の街で」の方が良かったよ。(続く)

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