NHKスペシャル「シリーズマネー資本主義 第2回”超金余り”はなぜ起きたのか?〜カリスマ指導者たちの誤算〜」

■カリスマと呼ばれたグリーンスパンFRB議長(当時)の低金利政策やルービン財務長官(当時)のドル高政策がアメリカでマネー資本主義の暴走を煽ったことを簡潔に示す、経済の素人にもすっきりと分かりやすい構成が上手い。

■”ミセス・ワタナベ”と呼ばれる日本の主婦層からのFXの投資マネーがFRB市中銀行に対する金利操作の効果を減殺していたことなど、目から鱗な事実だ。ドル高政策にも、貿易不振に苦しむ日本政府からの強い希望が反映されていたことも証言され、当然のことながら、アメリカの超金余りにはアメリカ国内のメカニズムだけに原因があるわけではないことの一端を示している。とにかく、経済テーマなのに、この分かり易さは驚きだ。

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