■それぞれの単著は、まだ読み込んでいないけど、どうも単著よりもむしろ対談本のほうが読みやすいし、面白い気がする。様々な報道情報を組み合わせて、事象の文脈を読み取って、その裏側(無意識の領域!)を推理するのだという方法論は、非常に納得感がありますね。やはり、表の世界で言明されない本音の世界、言うに言えない世界、そもそも意識の下に抑えこまれた言語化されない世界、これを当て推量しないと、思想家の意味がありませんね。
■安倍氏には「内的葛藤」とか「疚しさ」がない(全くそのとおりで、高市氏も同類!要するに良心とか倫理観とがない、びっくり人間!サイコパスに近いと思う)とか、「負けしろ」を確保するためには「まつろわぬ勢力」の存在が大事とか、千年単位で考えれば「帝国の時代」がまた来て、国民国家は解体されて小さな共同体に分割されるとか、「ピースミール」の考え方(物事を一気にではなく段階的に、漸進的に進める。要は保守主義ですね)とか、ウォール街は国民皆保険制度を狙っている(図星!いまも着々と蚕食しているので、本気で反対しないと若い世代はやばいよ!)とか、経済成長はない前提でどう生き残るかの戦略を考えろとか、味わい深い提言が盛りだくさんで、読み応えがあるなあ。
■いまのところ、日本は米国の事実上の属国だけど、長期的(百年、千年単位?)な視点から考えれば、中国、朝鮮、台湾、日本は「儒教圏」として統合されるだろうという、ローレンス・トーブの見立ては一理あるけど、キリスト教圏に対抗するために、儒教は使えるのか?という気はするなあ。

