■X JAPAN(旧 X)の1989年のヒット曲「紅」。有名曲ですが、個人的にはほとんど意識したことはありませんでした。なにしろヘビメタなので、ドカスカうるさくて、何を歌っているのかわかりませんからね。ところが昨今、いろんなところでフィーチャーされて、すっかりサブカルシーンで引っ張りだこになっています。
■まずは2017年のTBSドラマ「カルテット」で松田龍平がカラオケで熱唱しました。松田龍平のぼんやりした個性とのギャップが狙いでした。坂元裕二はサブカル好きなんですね。
■2018年にはNTTドコモのCMで高畑充希がアカペラで歌い上げて、話題になったらしい。でも、このCMは見たことがないので、というかここ20年くらいテレビ自体あまり見ないので、以下の動画で初めて見ましたが、これは圧巻ですね。強烈なインパクトです。
このNTTドコモのCMシリーズは、なかなか秀逸なコントで、その中では高畑充希が「きよしのズンドコ節」なども披露して、なかなか見事な演じっぷりです。コスプレ七変化ですね。
■そして今年になって映画『カラオケ行こ!』が公開され、綾野剛が(裏声で)熱唱しました。原作漫画は2020年に発刊されていますから、継続的に「紅」はリスペクトされ続けてきたわけですね。なぜ?
■そして映画のエンディングではLittle Glee Monsterがカバーします。この歌唱がとても良かったので、やっと名曲なんだなあと納得した次第です。映画の中で披露される、歌詞冒頭の英語部分の大阪ことば訳も秀逸で、あれで歌ってほしかった気もするなあ。誰かよろしく!
■というわけで、今回は特に考察も批評もありません。一定の世代にとっては、カラオケと言えば、「紅」というくらいの大定番なんでしょうね。映画『カラオケ行こ!』はまだ続映中なので、時間があれば観ておいて損はないですよ!