『ジャンボーグA』ツイッター備忘録

各話感想

■2016年の5,6月頃に「ジャンボーグA」を集中的に観ていて、その感想をツイッターに呟いていたので、そのログから記事を作成してみました。半分は個人的な備忘録ですね。確かDVDを全巻観たと思いますが、飛んでる部分があるかも…基本的に、ツイッターの呟きをそのまま転載しているので、文章はぶつ切れです。

■PATの基地内には、なんとスナックがあって、殉職した隊長の嫁さんでナオキの義姉の和子さんが営業しているという昭和的な温情溢れる斬新な設定がなんとも鄙びていて良いね。和子さん、絶対ナオキに言い寄られると思っていたけどなあ。多分、スタッフの間ではナオキと和子さんはできているという共通認識があったはず(妄想)。

#4『危うし! ジャンボーグA

高野宏一の特撮と加地健太郎の熱演で見せる佳作。子供が重症を負ってもロケット開発の方が重要だと言い放つ仕事中毒のおやじが狂ってゆく。でも子供は昏睡しながら父を呼ぶ。その狭間でナオキの心が揺れる。見応えある力作ドラマ。監督は東條昭平。
(脚本:田口成光、監督:東條昭平、特殊技術:高野宏一)

#11『壮烈!!涙の一撃』

怪獣にされた愛犬を自分の手で殺せ!と少年に過酷すぎる試練を課す立花直樹のスパルタ精神に感激する良作。少年の通過儀礼を描いた力作で、町田敏行のキャメラも素晴らしい。低予算ながら円谷プロならではのテイストが横溢している。
(脚本:安藤豊弘、監督:鈴木俊継、特殊技術:高野宏一)

#12『大阪に死す!ジャンボーグA』#13『 よみがえれ今! ジャンボーグA

通天閣界隈のミニチュアがいい感じ。炎上する通天閣は予告編ではたっぷりと重厚なカットが使われているのに、本編では何故か未使用。勿体無いなあ。
(脚本:山浦弘靖、監督:鈴木俊継、特殊技術:高野宏一)



#14『恐怖!夜空に舞う地獄花』

公害に覆われた川崎の工業地帯に毒々しい赤い花が次々に開花する。それは異星人の侵略なのか、自然の恢復なのか。東條昭平が切なく描く70年代中盤の記録。我々世代にとっては、まさに原風景だ。
(脚本:山浦弘靖、監督:東條昭平、特殊技術:矢島信男

#19『危うし! 死の水爆ミサイル』

上京した母親にいいところを見せようと怪獣相手に暴走する風間一平の真情が東條昭平の粘り腰の演出で妙にヴィヴィッドに描出されて、ちょっとグッと来る。『ミラーマン』『ジャンボーグA』の頃の東條昭平は良いのよ。
(脚本:山浦弘靖、監督:東條昭平、特殊技術:高野宏一)

#23『祭りだ! おみこし大変身』

グロース星人のトロイの木馬作戦を描くんだけど、例によって東條昭平の熱中演出で、妙に面白いんだね。珍しくクレーンなんか使ってる。
(脚本:山浦弘靖、監督:東條昭平、特殊技術:高野宏一)

#27『ジャンボーグA-2号誕生!その名はJ-9』

吉村善之の特技監督デビュー作らしく、ジャンキラーが石膏ビルを幾つも壊して大暴れ。楽しい。低予算なのに大丈夫か?と心配になるほど。
(脚本:田口成光、監督:黒田義之、特殊技術:吉村善之)



#30『J-A J-9を処刑せよ!』

ジャンボーグAの合成は東宝映像が担当で、エフェクトアニメ(線画)がリアルタッチではなくファンタジー路線なのだが、矢島信男が特撮担当の『J-A J-9を処刑せよ!』には驚いたよ。J9からJAにナオキが乗り移る場面のエフェクトアニメをコマ送りで確認すると・・・
(脚本:山浦弘靖、監督:東條昭平、特殊技術:矢島信男

#33『サンタが悪魔の鈴鳴らす』

岡村精監督のサタンゴーネ登場編だけど、子供たちがさらわれてソフビ怪獣にされてしまうシーンで、体は怪獣、頭は人間という安~い合成カットが異様な怖さを醸し出している。ちょっと夢に見そうな怖さ。
(脚本:安藤豊弘、監督:岡村精、特殊技術:矢島信男

#34『死神からの殺人予告電話!』

桂木美加が蝶を操る死神役で登場(吸血鬼じゃないよ)、尖った映像表現で恐怖感を煽るのは岡村精ならでは。もう一人のゲストが八木昌子なのは、吉田喜重との繋がりからだろうか。
(脚本:山浦弘靖、監督:岡村精、特殊技術:矢島信男



#41『宇宙魔女ババラスのロボット作戦』

ババラス人間体はホーン・ユキですよ。でも声は武智豊子。そしてラストの対決はミニチュア無き原野。でもそれで見せきるのが吉村善之。監督の東條昭平は結構ノリノリだと思う。和也君を追い込んで、真に迫った表情を狙う。
(脚本:安藤豊弘、監督:東條昭平、特殊技術:吉村善之)

#42『呪い針! ババラスの逆襲』

東條昭平はイケイケで、悪乗り気味。ナオキの森の中での狂乱はキャメラワークがエグイし、ババラスによる和也くんのいたぶりもまたキツイ。ラストの対決は前回と同じ何も無い特撮セット。得体が知れないパッションだけがパンパンに詰まっている感じ。
(脚本:安藤豊弘、監督:東條昭平、特殊技術:吉村善之)

#45『ほえる昆虫怪獣・砂地獄』

なんでうちの息子ばかりグロース星人に狙われるの!もうスナック辞める!と茂子さんが言い出して大爆笑。岡村精の70年代シュールな構図も見所。大木淳の特撮演出はまさにシルバー仮面そのまま。
(脚本:安藤豊弘、奥津啓二郎、監督:岡村精、特殊技術:大木淳

その他の雑記&妄想

ジャンボーグAの最初の頃って、結構予算が潤沢らしく、矢島信男も高野宏一もガンガン飛ばす。オープンアオリでの石膏ビル破壊、セット撮影も爆発に継ぐ爆発で景気が良い。シリーズ終盤は原っぱで戦っている印象しかないが。

ジャンボーグAって、ナオキがいつ兄嫁(未亡人)と出来てしまうのか、いらいらしながら観てるけど、なかなか告白しないんだなあ。ああ、やきもきする。

ジャンボーグA観てると、ナオキの和也(小学生)へのスパルタ教育は隔世の感がある。ことある毎に強くなれ!と引っ叩く。何度も何度も執拗に。でも、我々の世代はそれが普通だと思って育ったからね。

ジャンボーグAのナオキの兄嫁(未亡人)茂子さんは何故か回が進むにつれてどんどん色気が抜けてゆくのね。最初の頃は黒田義之が綺麗に丁寧に撮っていたのにね。


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