カメラを止めるな！
2018 ヴィスタサイズ 96分
イオンシネマ京都桂川
脚本■上田慎一郎
撮影■曽根剛 特殊造形・メイク■下畑和秀
音楽■永井カイル
監督■上田慎一郎
■監督＆俳優養成スクールのENBUゼミナールによる「シネマプロジェクト」第７弾作品ということで、純粋な商業映画ではなく、ほとんど自主映画に近い超低予算デジタルシネマ。製作費は２５０３００万円（！）とも言われている。しかし、デジタル撮影機器の進歩は物凄く、映画館の大スクリーンでの鑑賞に堪える画質と音質が実現されている。それだけでも一昔前では想像もできない凄いことですよ。
■映画の内容についてはあまり触れない方がいいと思うけど、まあえらい才能の登場ですよ。明らかに三谷幸喜の影響下にあると思われるし、『ラヂオの時間』を想起するところだけど、こちらの方がスリムで無駄がない。イオンシネマ京都桂川の小さなスクリーンだけど、ほぼ満員というのははじめての経験だし、場内大爆笑の連続というのも随分久しぶりのことだなあ。ほんとによくできたコメディ映画で、ホームドラマ。
■配役は全く知らない人ばかりだけど、これまた実に見事に役にハマっている。しゅはまはるみという女優もホントに役得で、まったく知らない女優だけど、前から知っているような気がする好演。テレビプロデュ―サー役の竹原芳子という人も超強烈な人間離れしたキャラクターで一目見たら忘れられないはまり役。なんでも間寛平一座の女優らしいが、ほとんどおんな間寛平。これも以前から吉本新喜劇に出ていたような気がしてくる存在感。
■上田慎一郎という人は、フジテレビとか東宝とかのメジャーにフックアップされてスポイルされなように気を付けないとね。いっそのこと、ハリウッドにいっちゃった方がいいのではないか。
