何者 ★★★

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何者
2016 スコープサイズ 97分
イオンシネマ京都桂川
原作■朝井リョウ 脚本■三浦大輔
撮影■相馬大輔 美術■小島伸介 
照明■佐藤浩太 音楽■中田ヤスタカ
VFXスーパーバイザー■小坂一順
監督■三浦大輔

■就活に奔走する5人の大学生たちの姿とその本音を何故かホラータッチで描き出す異色作。冒頭からゴジラ映画かと誤認しかねない不気味な不協和音が奏でられ、音楽設計は純粋にホラーに聞こえる。中田ヤスタカの楽曲は非常に狙いが明快で、なかなか秀逸。確かに、一種の心理ホラーといえるかもしれない。
■主演の佐藤健が妙におっさん臭く見えるのも妙なもので、ほとんど東幹久にしか見えない。彼の訳ありげな胡乱な表情が終盤のどんでん返し(というほどではないが)にきれいに繋がっているからなかなかの良作ではある。ただ、有村架純は女優としてどこがいいのか全くわからないし、菅田将暉など案外単純な役で役不足といった感じ。
■主人公の佐藤健は演劇への執着が捨てきれずに悶々としている訳だが、彼のドラマの決着も、ひとつのステップを踏み出したことはわかるものの、それが根本的な解決になっている感じも受けないし、彼の就職活動に何か打開が見出せたようにも見えないので、無理やり前向きな感じのラストにしているなあという、なんだか大人の事情を勘繰りたくなる結末であった。
■製作は、東宝アミューズ電通ほか、制作は東宝映画。