ダークネス ★★☆

THE DARKNESS
2016 スコープサイズ 92分
APV

ダークネス(字幕版)

ダークネス(字幕版)

■グランドキャニオンの先住民の遺跡から魔物を封じた石を持ち帰ったために一家が呪われるというブラムハウスのいい意味での低予算ホラー。正直、怪奇映画的なギミックの部分が非常に弱く、この部分は監督としてもあまりやる気が無かったのではないか。グレッグ・マクリーンという監督なんだけど。
■主演をケヴィン・ベーコンラダ・ミッチェルが演じて、実は大人向けの映画。長男は自閉症だし、長女は拒食症という家庭問題に翻弄され、職場の上司との付き合いに疲弊する姿をけっこうリアルに描く。ブラムハウスメソッドに忠実に、一家の結構な豪邸が舞台となり、ショッカー演出にも抜かりない。しかし、あくまで家庭劇が主眼で、怪奇映画的な筋立てについては、全くツイストがない。この映画の最大の弱点。ここだけはブラムハウスメソッドの条件を満たしていないから、なんでこの脚本でGOが出たのか謎。何か事情がありそうな気がする。
■いかにもデジタル撮影のパキパキしたルックに、手持ちでグラグラ意味なく揺れるキャメラワークの、典型的な今風の画調だけど、演出も撮影も装飾も案外悪くない。問題は明らかに脚本にある。
■魔物は去っても、子供たちの問題は何にも解決していないというラストの苦い現実味をもっと際立てればいいのに。