- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2006/12/21
- メディア: DVD
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基本情報
Des Gens Sans Importance ★★☆
1956 スタンダード 101分 @NHKBS
感想
■長距離トラックの草臥れた運転手がドライブインのパートの女と懇ろになるが、家族にはバレて家にいられられなくなるし、女は食うに困って売春宿の仲居として働き始めるが、女は妊娠していて。。。
■映画史に残る名作らしいけど、なんとなく敬遠していた本作、遂に観ましたよ。監督はアンリ・ヴェルヌイユ。しかし、意外にも物語は単純で、フランス映画らしい男と女の入り組んだ複雑な陰影に彩られた情愛の物語...というには淡白すぎるなあ。典型的な不倫ドラマでもあるが、たとえばデビッド・リーンの『逢びき』が今見ても色あせずにぐいぐい迫ってくるのに比べると、全然響かないぞ。
■だいたい、終幕のトラックのベッドで女が衰弱してゆくあたりなども、非常にセンスのないモンタージュで、何がしたいのか意図がよくわからないし、虫けらのような女ひとりの死ではあるが、もう少し悼み方があるだろう。そうじゃないとメロドラマにもならない。フランソワーズ・アルヌールは確かに美人で、一目で懇ろになりたい気持ちにさせる”雰囲気”のある女だが、役柄には合ってない気がするなあ。
参考
こちらは間違いなく傑作メロドラマですぞ。これぞメロドラマのお手本。
maricozy.hatenablog.jp