ヤメ判 新堂謙介 殺しの事件簿3

■月曜ゴールデン枠の定食番組だが、なぜか監督が神山征二郎だし、橋爪功野際陽子の共演なので、観てしまった。病院理事長の殺害事件とその夫人が過去に棄てた前夫の息子探しの話が単純に水と油状態で、決してよくできた話ではないし、ラストも何千回と繰り返された定番作劇で、新鮮味は全く無いのだが、神山征二郎の丁寧な落ち着いた演出で、特に橋爪功野際陽子の息のあった珍道中は単純に楽しい。脚本は田辺満、撮影は東原三郎。
橋爪功野際陽子といえば東映京都の京都迷宮案内でずっと共演しているので、その軽妙な掛け合いだけで場が持ってしまうというのはやはり楽しい見もの。芸のなせるわざ。せっかくの美人女優中山忍がずっと清掃員の制服だけというのもなんだか倒錯しているなあ。しかし、なんで神山征二郎がこんなの撮るの?

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