LOOPER／ルーパー ★★★

LOOPER
2013 スコープサイズ 118分
Tジョイ京都

■予告編を観た段階では観る必要なしと判断していたのだが、案外良い評判が聞こえてくるから観に行った。でも、これどこがそんなに良いのか分からなかったよ。タイムマシンを使った殺しのアイディアは非常に秀逸で、この線で面白くなるのかと期待したが、奇抜なアイディアはあまり活用されず、後半になるとサイキックまで絡んできて何でもありの状態になってしまうとサスペンスもなにも無くなってしまう。
■ライアン・ジョンソンという監督の演出も特に感心するところは無く、これくらいの演出ならハリウッドでは水準だろう。VFXもなぜか安手で、ビジュアル的にもいいところが無い。お話が前半と後半に分裂してしまうのも上手く行っておらず、正直なところ後半はかなりうんざりさせられる。
■それでも配役はそれなりに豪華で、エミリー・ブラントが後半の主人公といってもいいくらいに活躍するし、パイパー・ペラーボが全く無駄に脱いでくれるのも贅沢感があっていいよ。パイパー・ペラーボがもっと活躍すれば面白くなったのに！と正直思うよ。