■原作は梶尾真治、作・演出は成井豊、出演は、上川隆也、西山繭子、岡内美喜子、西川浩幸、坂口理恵、岡田達也。
■ちっとも演劇らしさを感じさせないSFファンタジー。正直なところ、テレビドラマのようなペラペラに軽い作風であり、演出である。お話自体も、原作はもう少し歯ごたえがあるのだろうが、舞台は、音楽の使い方なども含め、高校演劇レベルという気がする。高校演劇をちゃんと観ているわけではないので、高校演劇に失礼にあたるかもしれないが。
■ヒロインの西山繭子は伊集院静と篠ひろ子の娘というサラブレッドで、美人女優なので観ていて単純に楽しいが、主人公の妹役の岡内美喜子のナレーション多数で展開していくのも、どうも安易な気がする。演劇らしさというものをちっとも感じさせないというのは、キャラメル・ボックスの狙いなのだろうか。