E.T.20周年アニバーサリー特別版 ★★★

E.T. 20周年アニバーサリー特別版
1982,2002 ヴィスタサイズ 103分
BS2録画

■改めて見ると、あまりウェルメイドな脚本ではない。特にエリオット少年の兄の扱いについては違和感が深く、監督の特殊な思いが込められているのかもしれない。兄の存在感の独特の希薄さというものが、監督の家族感の特異性を示しているのではないか。クライマックスになって唐突に兄の仲間が参戦してくるあたりも、いかにも不自然だし、兄とそのソサエティが一方的にエリオット少年に支配される、あるいは徐々に支配されてゆくところに、この物語の怪しさが潜んでいる。
■何度見てもETがフリークスにしか見えないのは、心の眼が歪んでいるせいだろうか。監督は敢えて毛のふさふさ生えた丸っこいいかにもマスコット的なデザインにしなかったところに意義を求めているのだろう・・・か。

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