ウォーリー ★★★

WALL・E
2008 スコープサイズ 103分
ユナイテッドシネマ大津(SC3)

ピクサー製作なので、悪くは無い、というか映像表現としてはかなりよくできた映画なのだが、それ以上ではないだろう。吹替え版で見たので、草刈正雄の顔が浮かんできて困ったよ。もっと色の薄いボイスキャラをお願いしたい。
■監督と脚本はアンドリュー・スタントンで、「ファインディング・ニモ」の監督で「バグズ・ライフ」の共同監督だが、お話は単純すぎる気がする。ピクサーのこれまでの諸作は細かいアイディアをてんこ盛りに盛り込んだ作品が多いので、今回は意図的にシンプルな物語を選択したのはわかるが、ちょっと物足りない気がする。フルCGの宇宙シーン、宇宙船の描写も、やはりILMのモーション・コントロールによるミニチュアの実在感には及ばない。今回はかなりフォトリアルを狙っているので、却ってそんなところが気になる。
■技術的には、煙のシミュレーションのリアリティが凄いのだが、大火のCG表現はまだまだ開発の余地があるようだ。

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