「別撰本醸造 磯自慢 酒友」

 久しぶりに日本酒の記事でいってみよー。
 磯自慢は焼津の地酒だけど、いろんな種類があって、値段は高めのものが多いのだが、この酒友は本醸造クラスで、基本的には地元消費用商品なので、良心的な価格。それでいて、本醸造とは思えない品位の高さ。まったく、つまみもなしで、ぐいぐい呑めて、酒そのものの旨味が堪能できる。
 もっと上のクラスの磯自慢はいろいろと売られているが、正直このレベルのお酒があれば、これ以上は要らない。しかも、開栓後三週間くらい冷蔵庫で寝かしていても風味があまり落ちない。これは案外大切なポイントですよ。日本酒というものは案外デリケートで、開栓するとすぐに風味が変わってしまうのだ。悦凱陣なんて、開けたては最高に旨いが、すぐに風味が抜けて超辛口に変身してしまうのだ。ところがこの酒友は、時間がたつと若干風味、特に香りが抜けるが、味わいそのものは開栓時とあまり変わらない。この酒質の安定感は実に心強い。
 先日呑んだ十四代はやっぱり旨かったが、磯自慢も負けてないよなあ。これが家で呑めるのは、ほんとに幸せだなあ。

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