東映京都撮影所特別公開

 東映京都撮影所の特別公開に行ってきましたが、東映京都撮影は、かなり厳しい状況にあるよう。「大奥」の廊下のセットが第1ステージに残してあるということは、それだけ映画の撮影が入っていないということで、実際、観客整理をしていた美術スタッフ(小道具さん?)によれば、もうじき時代劇は「水戸黄門」1本になるんだとか。現在撮影中は実質的に「八州廻り」「副署長」「水戸黄門」の3本だけで、映画は無し。今や関東にオープンセットができ、役者が東京中心で動くせいで、時代劇も東京がメインとなりつつあるとか。因みに、撮影所には「里見八犬伝」の時の小道具などが未だに残っているが、使い道が無いので邪魔になっているとか、木村大作が「華の乱」の撮影で雪を降らしていたそのスタッフに、「雪は横から降るんだよ!「八甲田山」を見てみろ!」と叫んだとか*1、いま初監督作品を撮影中*2だとか、「北の零年」で大泉撮影所に応援に行ったらゴジラ*3の撮影をしていたとか、面白いお話を聴かせてもらった。気さくなスタッフさんありがとう。しかし、東映京都撮影所の去就はかなり心配な状況だ。「憑神」のあと、映画の予定がないようなのだ。

*1:「だって「八甲田山」は本物やん。むちゃ言いよる。」

*2:木村大作が自分で脚本も書いたという「劔岳」がクランクインしたようだ。

*3:クレジットでも確認できる通り「ゴジラ ファイナル・ウォーズ」は超大作だったので、東宝だけではステージが足りずに、東映の撮影所まで動員していたのだ。

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