ウルトラマンメビウス#34「故郷のない男」

 遂におおとりゲン(真夏竜)まで登場して熱血の炎に油を注ぐメビウスだが、特撮予算は相変わらず緊縮財政下にあるらしく、まるでコスモス時代のようなミニチュアセット。それでも菊地雄一の特撮演出は相変わらずシャープで、アクションの描出に工夫があり飽きさせない。いかにもレオテイストな、何しに来たのか意味不明な、やけに戦闘的な宇宙人(しかも、饒舌)も愉快だ。
 特にウルトラマンレオに思い入れがあるわけでもないのに、”故郷を失った男”という定義にはグッとくるものがある。久しぶりにレオが見たくなったよ。

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