メビウスその他

 菊地雄一が頑張った11話以降のメビウスは本編、特撮ともに低迷続きで、北浦嗣巳の特撮演出も「生物彗星WOO」の疲れか(?)やけに低調で、全く精彩が無い。ベムスターのリメイクなんて着ぐるみの造形自体も、特撮演出も酷くて見ていられない。
 だいたい、主役の俳優の変な髪形からして意味不明だし、いつまでたってもリュウ隊員が実質主役という枠組みにこだわる意図も理解できない。
 一方、仮面ライダーカブトは久しぶりに観ると、本田博太郎三輪ひとみが共演(同じシーンでは絡んでいないが)という豪華な配役は素晴らしいのに、カリスマ美容師が仮面ライダーに変身したり、変なお城に住む貴族気取りのいかれた兄ちゃんも仮面ライダーという、何がしたいのか全く理解できない設定で、相変わらずの混乱状態。
 いったい、子供に見せる番組という意味を真摯に考えないから、この有様に至るのであって、いつまでもこんな状態が続けば、このジャンル自体が自滅するのではないか。現にメビウスは著しい視聴率低迷に喘いでいるらしい。特撮番組の乱立状態も、そろそろ峠を越えてしまったのかもしれない。

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