勝手にしやがれ!!逆転計画(’96)

基本情報

勝手にしやがれ!!逆転計画(’96)
 脚本・塩田明彦黒沢清 撮影・喜久村徳章 美術・磯見俊裕 照明・金沢正夫 音楽・トルステン・ラッシュ 監督・黒沢清

感想(旧HPより転載)

 全てのツキに見放された哀川翔が、たまたまヤクザ(下元史朗)の一千万円を拾って猫ばばしたことから、大手ヤクザ(サブ他)から命を狙われることに。ところが、その一千万円を、行きつけのタバコ屋の父娘(河原崎健三、仁藤優子)が競馬で擦ってしまい、大慌て。と思った矢先、前田耕陽の買っていた馬券が大穴で、一千万円を取り戻すが、こんどは換金に行ったタバコ屋のオヤジが一向に戻らず・・・

 ストレートなコメディ狙いで、変転に富み、脚本、演出共に快調。

 さらに途中から介入してくるの競馬狂いのオヤジ・河原崎健三が絶妙なキャスティングで、代表作に挙げたいくらいの好演。人間のだらしなさ、憎みきれないろくでなしなありさまを、これほどリアルに、軽妙に演じられる役者は他にないだろう。
(98/6/26 V ビスタサイズ

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