感想(旧HPより転載)
全てのツキに見放された哀川翔が、たまたまヤクザ(下元史朗)の一千万円を拾って猫ばばしたことから、大手ヤクザ(サブ他)から命を狙われることに。ところが、その一千万円を、行きつけのタバコ屋の父娘(河原崎健三、仁藤優子)が競馬で擦ってしまい、大慌て。と思った矢先、前田耕陽の買っていた馬券が大穴で、一千万円を取り戻すが、こんどは換金に行ったタバコ屋のオヤジが一向に戻らず・・・
ストレートなコメディ狙いで、変転に富み、脚本、演出共に快調。
さらに途中から介入してくるの競馬狂いのオヤジ・河原崎健三が絶妙なキャスティングで、代表作に挙げたいくらいの好演。人間のだらしなさ、憎みきれないろくでなしなありさまを、これほどリアルに、軽妙に演じられる役者は他にないだろう。
(98/6/26 V ビスタサイズ)