■なんとキティ・フィルム制作回。新興宗教を扱う「神様」(脚本:鈴木貴子 監督:小久保利己)は、いかにも1991年12月らしい一作で、その意味では興味深いけど、出来は悪い。「ハネムーン」(脚本:鈴木貴子 監督:加藤仁)も、ゴシック・ホラーだけど、それだけ?というお話。せっかく野際陽子が出ているのになあ。昔の「キイハンター」みたいだわ、とか言いながら撮ったに違いない。
■「もうひとり」(脚本:山下光司 監督:中山博行)は、ちょっとおもしろい。ドッペルゲンガーもので、多分似たような小説やドラマは過去にいくつもあるだろうけど。阿刀田高の原作物かと思ったら、オリジナルだったね。自分の知らぬ間に、自分の生活にもうひとりの自分が忍び込む。いつの間にか、日常の中で、しれっと置き換わっている。直接目前には現れないのがポイント。そんな、ありそうな(なさそうな?)恐怖。そして、それは自分だけなのか?着想は悪くないので、もう少し尺がほしいと思ったな。その意味ではできが良いといえるのかも。