若大将対青大将 ★★★

若大将対青大将
1971 スコープサイズ 83分
BS11
脚本■田波靖男
撮影■原一民 照明■小島真二
美術■薩谷和夫 音楽■萩原哲晶 合成■三瓶一信
監督■岩内克己<< 
■シリーズ17作目で、第1期の最終作。主役を大矢茂に譲り、それでも加山雄三酒井和歌子との恋はあるし、大矢茂にも吉沢京子がいるし、その間で青大将もちょっかいをかけて回るし、というかなり盛りだくさんなお話で、田能久メンバーはついに退場、かわって青大将の実家が描かれるという異色作。加山の元若大将は完全におっさん。まあ、台所事情の苦しさは露骨に表われてロケ撮影がメインで、恒例の大規模セットは組めないし、若者風俗映画のなかで加山雄三はむしろ浮いていて、まるでゲスト出演という風情。クレジットでも最後に登場するから、ほんとはもっと登場場面も減らしたかったのかもしれない。
■音楽も萩原哲晶にバトンタッチで、完全に70年代ルックの映画になった。桂木美加がどこに出るのかと思いきや、最後の最後に青大将の目を釘付けにする。台詞も無いシーンだが、良い役ですよ。

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