フレッシュマン若大将 ★★★

フレッシュマン若大将 [東宝DVDシネマファンクラブ]
フレッシュマン若大将
1969 スコープサイズ 89分
BS11
脚本■田波靖男
撮影■逢沢譲 照明■森弘充
美術■本多好文 音楽■広瀬健次郎 合成■三瓶一信
監督■福田純

■シリーズ第13作目で、とうとう若大将が社会人に。相当とうのたったフレッシュマンだが、なにを作ってもヒットしないというジリ貧状態の東宝にあって、ご機嫌にお気楽な作風が妙に違和感を感じさせる、昭和44年の作品。舞台装置のスケールは明らかにダウンしているが、それでも貧乏臭さは感じさせないのは東宝の意地か。
■脚本は相変わらず相当に雑で、社長役の藤田進なんて1シーンだけで使い捨て。ただ、スケールを絞ってレギュラー陣のアドリブっぽい演技で見せた演出方針は悪くなく、田中邦衛のやり過ぎ感満点の小芝居のつるべ打ちはある意味圧巻。おまけに藤岡琢也を投入して、有島一郎もやりたい放題の小芝居をかまして、コメディ色が横溢する。福田純監督の趣味かもしれないが、藤岡琢也田中邦衛の掛け合いなんて、完全に喜劇映画の呼吸だ。
■助演の女優陣が高橋紀子、岡田可愛というのが時代色で、しかも加山雄三の先輩として登場するのがこそばゆいところ。それでも高橋紀子はなかなか見所のある逸材だったことはわかる。
■妙にスケールが小さいのでジリ貧感も感じさせるのだが、次作は一気にニュージーランド、オーストラリアロケに拡大するので、本作はどうも急ごしらえの繋ぎ企画だったようだ。

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