ニュージーランドの若大将 ★★★

ニュージーランドの若大将 [東宝DVDシネマファンクラブ]
ニュージーランドの若大将
1969 スコープサイズ 86分
BS11
脚本■田波靖男
撮影■宇野晋作 照明■佐藤幸次郎
美術■育野重一 音楽■広瀬健次郎 合成■三瓶一信
監督■福田純

■シリーズ第14作で、なんと東宝のジリ貧期の昭和44年にニュージーランド、オーストラリアで大規模ロケを敢行した意欲作。よくそんな予算が出たものだと感心する大作。とはいえ、舞台装置は縮小されて、キャストもうつみみどりとかなべおさみとか、時代の推移を感じさせる。
■本作も福田純監督の快調なテンポの演出が楽しくて、ついついダラダラ観てしまう。加山と江原と邦衛が海外ロケで顔を合わせるだけで、なんとなくおめでたい気分が盛り上がるからね。クライマックスはマウント・クックの大雪渓まで空撮を駆使した大ロケーションを敢行しながら、やってることは大アクションとかではなく、いつもどおりの田中邦衛の小芝居というあたりの蕩尽感覚が素晴らしい。しかし、田中邦衛も前作のやりたい放題に比べると多少大人しくしている。
■とにかく福田純の演出と岩下広一の快テンポの編集リズムで見せてしまう映画で、昭和44年にまだその戦略が成立していたことに驚いた。