精武風雲・陳真
2010 スコープサイズ 105分
DVD
■これは困った映画で、第一次大戦後上海でアングラの抗日運動が巻き起こるという素材なのに、ドラマ的には観るべきところがないため活劇が盛り上がらず、ドニー・イェンのアクションが無駄に凄いという種類の映画。冒頭の第一次世界大戦の欧州の前線場面でのドニーさんのワンマンアーミーぶりは胸のすく凄さ。キャメラもシャープで良いのだが、ただ編集が今時のハリウッド映画のように細かく刻むスタイルで、せっかくのドニーさんの体技の凄さが十分に伝わらない。香港映画では比較的カットを長く使って、ある意味ドキュメンタリー的にアクション場面を構築する傾向があるのだが、ここではハリウッドスタイルを採用している。やめればいいのに!(続く)