- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2010/04/21
- メディア: DVD
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■ヘンリー・フォンダは出ているものの、要所要所で色々と気づいたり発見したりする役で、狂言廻し程度の役柄。ドラマらしいドラマはなく、実質的な主役はロバート・ショウ演じるへスラー大佐だ。戦闘の終結もへスラー大佐の爆死で決着する。ドラマ的なクライマックスは、へスラー大佐が、戦争きちがいの本音を吐露する場面で、国が滅ぼうとも世界がどうなろうとも、独軍の軍服を着て戦争が続けられればそれで満足だという真情吐露を聞いて、お付のコンラッド伍長が愛想尽かしをする。ここがこの映画の肝の場面で、特に名演というわけではないが、よく書かれた脚本のおかげで名場面となっている。
■本作の眼目はとにかく戦車部隊の物量作戦に尽きる。合成でもミニチュアでもなく、膨大な台数の本物の戦車が行軍する場面は、特に戦車好きではなくても圧倒される。戦車同士が衝突したり、派手に爆発する場面は、ちゃんとミニチュアが使用されており、こうした3時間映画のジャンルとしては珍しく(?)、特撮が多めになっている。