第7鉱区 ★★★

SECTOR 7
2011 ヴィスタサイズ 101分
T-JOY京都

■「光州5・18」のキム・ジフンが何故か怪物映画を撮ったという異色作。しかも3D制作。観たのは、もちろん2D版だが、いわゆる普通のモンスター映画で、それほど目新しい趣向は無い。

■ただ、怪物と一騎打ちを演じるのがアン・ソンギなので、そこは燃える。「イタズ 熊」でマタギを演じた田村高広を思い出したよ。コメディリリーフでパク・チョルミンが登場するのも「光州5・18」と同様だが、ここでは「光州〜」ほどのおいしい見せ場は無い。

■主演のハ・ジウォンは美形なのはいいが、アクションはあまり見せず、バイクシーンもほとんど合成。あのルックスなのだから、カンフーアクションでも見せてくれたら痺れたのに。あるいは、もっと色気をね。

■怪物の設定にもう少しSF的な考証が欲しいところだし、せっかく日韓の共同開発等も行われている海域の天然資源(+新資源)を扱っているのだから、日本人スタッフもいて摩擦が生じるが・・・なんて展開も織り込めば、もっと面白くなる素材なのになあ。「海猿3」と丸かぶりですが、いっそのこと合作として、海猿+モンスターでよかったのにね。そっちの方が観たいわ。東宝配給で。

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