吉岡里帆✕安田顕なのに、よくあるありきたりの低予算2時間サスペンスだった『神の手』

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基本情報

2023 神の手 ★☆
【原作】 望月諒子『神の手』(集英社文庫刊)【脚本】 山本むつみ【音楽】 青木沙也果【演出】 塚本連平

感想

■脚本が山本むつみだけど、原作のお話の最低限必要な情報を盛り込むだけで手一杯で、ほんとに登場人物がお話のための情報を喋っているだけのドラマ。いわゆる芝居らしい芝居も、ドラマらしいドラマもない。吉岡里帆安田顕を揃えているのにだ!

■おそらく原作小説ではもっと文学的(?)な描写がふんだんにあるのだろうが、ドラマはほんとに余裕がなくて、ニュアンスもないし、綾もないし、筋運びだけ。盗作疑惑のある小説の裏を探っていたライバルが墜落死する。訳ありそうな有名編集者と、患者の個人生活に立ち入りすぎる胡散臭い心療内科医が事件の鍵を握っていそうだが。。。

吉岡里帆がわざわざ出てるのもはてな?だし、安田顕はもう少し見せ場があるけど、それもシチュエーションがステロタイプすぎて、気の毒。いちばん印象に残ったのは、謎の神がかりの小説家を演じる入山法子という女優で、半分この世のものではない感じを、表情や演技のニュアンスで描出している。物語の核になるファム・ファタールなので、その配役は成功していたのだがなあ。。。個人的には、いっそのことホラーに仕立て直せばいいのに。監督は落合正幸でいいよ。

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