■このところ思うところあって「ウルトラマンレオ」を久しぶりに見直しているのだが、円盤生物シリーズは、特に阿井文瓶が中心となって、円盤生物に妹を殺された(既に父親を宇宙人に殺害されている!)新井つねひろの癒しようの無いトラウマに塩を塗りこむようなエピソードを連発する。大人になって見直すと、その異様さが際立って感じられる。具体的には「まぼろしの少女」とか「死を呼ぶ赤い暗殺者!」といったエピソードだが、特に後者は円盤生物ノーバのシュールさと山本正孝の演出(吉村善之の特撮演出も秀逸)の鮮烈さで傑出している。(続く)