■今期のテレビドラマで真面目に見ているのは・・・と考えてみて驚いたが、「サラリーマンNEO」「週刊真木よう子」「ケータイ捜査官7」「名曲探偵アマデウス」(ドラマじゃないよ)「クラシック倶楽部」(ドラマじゃねーよ)というありさまで、地上波テレビのダメっぷりが明らかだと思うが、それにしてもひどいねえ。大人の鑑賞に耐える番組はNHK(とテレビ東京)にしか無いのか?民放のテレビ局員もテレビ地上波はNHKくらいしか見ないらしいから、これは一般的な状況なのだろう。テレビをダラダラ見ている中心は、いったいどんな視聴者層なのだろうか。地上波テレビの凋落ぶりは目に余る。
■この他横目で流し見しているのが「ラスト・フレンズ」「CHANGE」のフジっ子ドラマだが、どちらもレベルが低すぎて子供向け。どうでもいいけど、「ラスト・フレンズ」の劇伴の低能感溢れるメロディには膝が笑うよ。ある意味凄いと云える。出演者の中には卓越した個性を見せる役者がいるのに、ドラマ製作自体の安易さのため、ドラマを観る愉しみが阻害されている。こんなにドラマが観たいと思っているのに、応えてくれるスタッフがテレビ界に、今いないのだ。
■といっても、「週刊真木よう子」なんて、東京の居酒屋の飲み仲間が内輪受けで作った自主映画みたいな作品ばかりで、観ていて腹の立つ部分も少なくない。聞くところによれば、”サブカル”(こんな符丁が通じるのは関東地方のごく一部だけで、日本のほとんどの地域では無意味だぞ)方面の関係者の若い衆が寄ってたかってでっち上げたシリーズらしいが、関東ローカルな悪ふざけを全国に放って、いったい何の意味があるというのだろうか。何か思い上がっていないか?大丈夫か、若い衆?真木よう子の女優素材としての可能性を真面目に愉しみたい当方としては、残念でならんのだよ。