劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE

基本情報

劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE
2004/VV
(2002/9/28 BS2録画)
脚本/井上敏樹
撮影/いのくままさお 照明/明田光男
美術/大嶋修一 音楽/三宅一徳
アクション監督/宮崎剛 特撮監督/佛田洋
監督/石田秀範

感想(旧HPより転載)

 最期のアンデッドが封印されて4年後、主人公たちはそれぞれに普通の生活に戻っていたが、彼らの知らないところで蘇ったアンデッドたちと戦いを繰り広げる新たなる仮面ライダーたちがいた。そのことを知ったTV版の主人公たちは、彼らのリーダーが意外な人物であることを知る・・・

 テレビ版を全く観ていないのと登場人物たちに全く感情移入できないという意味で、やはりあまり褒められた映画ではないし、そもそもアクションの見せ場に新味が無く、クライマックスに登場するフルCGの怪物にしても全く生かされておらず、こうしたCG怪物の悪い典型例となっている。前作がスタジアムを借り切って行ったロケーションでかつて無いスケールと見せ場の創出に成功していたのと比較すると、いかにもスケールダウンした印象だ。

 東映テレビ番組出身の逸材である石田秀範の映画デビュー作としての期待も裏切られた感じだし、部分的にはバリカム撮影の限界を感じさせる画質の劣化(?)があり、そのビデオライクな絵作りが技術的限界か、演出意図か、図りかねるところがあった。平成の劇場版仮面ライダーシリーズとしてはもっとも低調な作品となってしまったようだ。

 同時上映の「劇場版特捜戦隊デカレンジャーフルブラストアクション」(監督・渡辺勝也)も低調で、アクションもテレビ版と大差なく、特撮の見せ場も予算的にミニチュアワークの大盤振る舞いもかなわず、どうにも冴えない2本立てであった。

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