現代インチキ物語 騙し屋 ★★★

現代インチキ物語 騙し屋
1964 スコープサイズ 89分
日本映画専門CH
脚本■藤本義一沢村勉
撮影■小林節雄 照明■泉正蔵
美術■下河原友雄 音楽■山本直純
監督■増村保造

■舌先三寸で騙すテクニック集的なエピソードの羅列映画なのだが、曲者ぞろいの怪演を独特のカッティングの中で生かしきった増村保造の演出力に驚嘆する。さらに、伊藤雄之助の七変化とほんとに巧い演技を見ているだけで陶然としてくる。増村のカッティングと役者陣の語りの見事さで、お話の筋は置いて、十分おなかいっぱいになる上質な浪花映画だ。しゃべりにしゃべる曾我廼家明蝶も当然ながら凄い。
■最期はどうもシリーズ化を意識したような終わり方なのだが、ほんとにシリーズ化を目指したのかなあ。増村は新シリーズの初回を任されることが多かったから、確かに可能性はあるが。たぶん、シリーズ化していたら、2作目、3作目あたりで本当の傑作が生まれる可能性があったと思うよ。