ザ・フィースト ★★

FEAST
205 ヴィスタサイズ 86分
ＤＶＤ

■荒野にポツンと立つ一軒のバーに籠城することになったクセのある登場人物たちが襲い来る謎の怪物と対峙することになる低予算ホラー。

■所謂スラッシャー映画に対するパロディになっているのだが、まあ、やっていることは中学生レベル。監督はジョン・ギャラガーという人だが、怪物をCGではなく特殊造形で描いている点は好感が持てるし、怪物の襲撃シーンでは細切れのカットを積み上げる例の編集手法をとっているが、ゴア描写をエネルギッシュな方向で描いていることも感触としては悪くない。

■しかし、脚本がスラッシャー映画をネタに仲間内で盛り上がるヨタ話といったレベルなので、大人の鑑賞には堪えない。ドラマが無いのだ。たとえば「スリザー」との違いはそこにある。まあ、もともと「スリザー」ほどの志は最初からなく、低いところを狙っているので、その狙いはあながち外してはいないともいえる。お好きな人はどうぞといったレベルで、興味ない人がたまたま見ても、”意外な拾い物”といった感慨が湧くことは絶対にないタイプの映画だ。

参考

maricozy.hatenablog.jp