
- 作者: 森功
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/10/21
- メディア: 文庫
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■中津の朝鮮人スラムから暴力と奸智と度胸とアングラ経済界での巧みな人脈作りでのし上がり、バブル期に100億円単位の資金を右から左に動かしていたという怪人物の錬金術の謎も深いし、その人間性にも深い謎が残されたままという気がする。
■そういうあたりは、本来なら東映が映画化してわかりやすく解きほぐしてくれるべき素材なのだが。今は、古き良き昭和懐旧ブームだが、あと何年かしたら、単なる回顧ではなく、昭和の謎解明ブームがやってきて、こうした素材も俎上に乗ることになるのではと夢想するのだが。