忍者武芸帖 百地三太夫 ★★☆

忍者武芸帖 百地三太夫
1980 スコープサイズ 117分
DVD
脚本■石川孝人神波史男、大津一郎
撮影■中島徹 照明■海地栄
美術■佐野義和 音楽■バスター アクション監督■千葉真一
監督■鈴木則文

■脚本的にはB級映画にしても緩すぎなのだが、真田広之の魅力だけで2時間引っ張るアイドルアクション映画。真田くんの肉体美だけで、おなか一杯なのだが、千葉ちゃんが性癖を隠そうともせず、というか、辛抱たまらん表情で、真田くんの金的を鷲掴みにする迷シーンまで飛び出す怪作だ。
■謎を挙げはじめれば、際限なく、ほとんど全シーンに謎が付きまとうゆるゆるの映画なのだが、真田くんの生身の体技は今見てもなかなか凄い。天守閣ダイビングは当時さんざん宣伝材料にされたよね。ただ、ラストの千葉ちゃんとの一騎打ちが呆気ないのも残念だなあ。ここはもう少し粘ってもいいよ。ヒロインの蜷川有紀も個人的には好物です。
東映京都の美術とか撮影の技術とセンスが、80年代初頭にどの程度のものであったが一目瞭然でよく判る。この後、旧大映系のスタッフを招聘して、五社英雄の大作を連打するうちに、技術レベルが一気に向上するのだ。

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