ザ・ヒットパレード ショウと私を愛した夫 ★★★☆

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ザ・ヒットパレード ショウと私を愛した夫
NHKBS2 ミッドナイトステージ館
2007年  ル テアトル銀座
作■鈴木聡 音楽■宮川彬良 美術■伊藤保恵 照明■高見和義 演出■山田和也
出演■原田泰造戸田恵子堀内敬子瀬戸カトリーヌ杉崎真宏和田正人北村岳子、RAG FAIR、升毅

■渡辺プロの年代記と昭和(戦後)懐古趣味を綯い交ぜにしたミュージカルで、舐めて観ていたのだが、約3時間、たっぷり堪能した。とにかく、昭和歌謡史の名曲の釣瓶うちは、渡辺プロの独壇場で、他の追随を許さない。一定の年齢以上の人なら、最後まで観れば、確実にある種の感動を味わうことができる。特によくできた演劇ではないが、昭和歌謡に親しんだ人なら、絶対に面白いはずだ。
ザ・ピーナッツアメリカ公演なんて、この演劇で初めて知ったし、引退コンサートが昭和55年に開かれたことも知らなかった。渡辺夫妻の戦後史と、渡辺プロのシンボルとしてのザ・ピーナッツの歴史が並行して描かれるのも、新鮮な趣向だった。ザ・ピーナッツを演じるのが、何故か似ても似つかない堀内敬子瀬戸カトリーヌというでたらめさも愉快だ。ちゃんと、モスラの歌も唄われる。全編に登場するRAG FAIRは、音楽芸は確かに納得だが、髪型くらいは昭和らしくできなかったのか。特にテレビで見ると、アップが多いので、違和感が拭えない。
戸田恵子は実力派だから安心して観ていられるが、テレビバラエティでは幼稚園レベルのギャグセンスを発揮する原田泰造渡辺晋を演じて、それなりに信頼に値する演技を見せる。演技の上手い下手というよりも、配役の妙というべきだろう。柄の明朗さが主役に似合っている。主役夫婦との対照を演じる升毅北村岳子が見事な助演ぶりで、特に北村岳子は歌にも自信を見せて、実際聞き応えがある。
■単純にザ・ピーナッツのメドレー部分を観ているだけで感動があるから、これは企画の勝利と言えるだろう。

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