オーディオ事始(3)

■久しぶりに、低予算オーディオのあり方をあれこれ試行錯誤する記事を上げておこう。Timedomainのlightを購入したことは以前に記したのだが、最近、このlight君のご機嫌がすこぶる宜しい。購入当初は低音層もスカスカでどうなることかと思い、その後エイジングが進んで音域が広がったような気がしたものだが、最近ちょっとしたことで、音感が一気に向上した。
■我が家ではポータブルDVDプレーヤー(AVOX製)を接続しているのだが、それまでイヤホンジャックに挿していたプラグを、専用の音声出力に挿し変えたのだ。以前に一度音声出力に繋ぎかえてみたのだが、音が大きすぎて元に戻していたものを、やはり音声出力に繋ぐのが筋だろうと、変更したところ、さすがに音声出力端子だけあって、音声信号が非常に濃いらしく、音圧が一気に跳ね上がった。(当たり前すぎてすまんね)
■結果、弱腰だった低音成分が相当張り出して来て、充実感が出てきた。腹に響く、体全体で聞く感じの重低音など、このスピーカーからは出るわけが無いが、沈むところは沈む雰囲気をちゃんと表現してきたのだ。
■音声出力側は相当大きな音声信号を送出しているらしく、当然当然スピーカー側でボリュームを絞って聞くのだが、大体9時か10時くらいのところで、7畳間程度の部屋で聞くには十分な音量が出る。もちろん、CDによって録音レベルが低いものはもう少し上げたりするが、普通の音声レベルならこれくらいで十分で、室内楽やjazzボーカルを聞く程度なら、大きなスピーカーなどほんとに必要が無いと知った次第だ。
■もちろん、以前にも記したように万能選手ではないので、ソースを選ぶが、基本的にゆったりと音の響きを聞かせる音源には向くのではないか。藤原真理の「無伴奏チェロ組曲」など、メインのCR-D1+CX101でもまったりと気持ちいいが、light君もチェロの響きを心地よく聞かせてくれる。
■といいながら、以前から気になっていたBOSEのM3が知らぬ間に生産終了になっていたことを知ってショックを受けているのだが、M3とTimedomainという両極端のスピーカーがあれば、箱庭的オーディ環境としては完璧だろうと夢想する。再発売しないかなあ。

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