斬る ★★★

斬る [DVD]斬る
1968 スコープサイズ 114分
BS2録画
原作■山本周五郎 脚本■岡本喜八村尾昭
撮影■西垣六郎 照明■隠田紀一
美術■阿久根厳 音楽■佐藤勝
監督■岡本喜八

 個々の場面の演出は好調なのだが、最終的にアクション映画として煮え切らないのは、岸田森が呆気なくやられ過ぎるせいだ。高橋悦史中村敦夫といった若手とともにフィチャーされた岸田森が意外なほど大きな役を貰っており、田村奈巳との悲恋を絡めて役得なエピソードを振られているのに、あの呆気ない最期は勿体無い。
 個々のシーンが際立ちすぎて、ラストが盛り上がらないのは、岡本喜八の映画の困った特徴だが、この映画も例外ではなかった。勿体無いなあ。西垣六郎の荒々しいモノクロ撮影も、佐藤勝のマカロニ調の劇伴も絶好調なのに。