蝋人形の館 ★★★

蝋人形の館 [Blu-ray]

蝋人形の館 [Blu-ray]

  • 発売日: 2010/04/21
  • メディア: Blu-ray

HOUSE OF WAX
2005 ヴィスタサイズ 113分
DVD


アメフト観戦に出かけた若者一行は、打ち捨てられた街にたどり着き、蝋人形館を発見する。街で出会ったガソリンスタンドの男が突然襲いかかり、館の、そして街のおぞましい秘密を知ることになる・・・
 ダークキャッスルエンターテイメントのホラーリメイク路線の1作。明らかに廃村にたどり着くまでが長すぎ、そのため2時間近い大作仕様になってしまったが、導入はもっと小気味よく刈り込むことができるはずだ。
 ヒロインはエリシャ・カスバートとアーパーセレブとして有名(というか哂い者になっている)パリス・ヒルトン。エリシャは意外にチビであったことが判明。一方、パリスはこれでもかという酷い扱いで、安っぽいお色気担当と容赦ない無残な殺され方で、製作陣のえげつない悪意が伺える。ちょっと気の毒な気がしてくるほどだが、パリスの狙いはそんな同情を引くことにあったのか?
 物語としてはそれほど捻りがあるわけではないが、最低限の仕掛けはしてあるので、十分に水準作となっている。特に、ラストの館のVFXによる崩壊は、奇想天外な趣向で見ごたえがある。
 しかし、最近のホラーは、モンスターが超自然に属するものでなく、観ていてどうしても身体的なあるいは職業的な差別に関する倫理性に疑問を感じないではいられない粗雑さが付きまとう。そうしたデリケートな存在の扱いが不用意すぎるという気がして、素直に楽しめないのだ。

参考

 撮影監督はスティーブン・ウィンドンで、「ワイルド・スピード3」と同じ。本作は特に美質を感じなかったが、「ワイルド・スピード3」では車体の官能的なシズル感や東京のネオンの色彩が艶かしく、いい仕事ぶりだった。
maricozy.hatenablog.jp
オリジナルはこちら。もちろん、ヴィンセント・プライス

肉の蝋人形(1953)(字幕版)

肉の蝋人形(1953)(字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video

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