若者は「恋と革命」のために生きろ?お馴染みの時事放談第三弾、内田樹✕白井聡著『新しい戦前』

■面白いですよ。正直、両者の単著より面白いと思う。親子ほど年の離れた二人が、時事放談。とはいえ、白井聡が若いのに年寄(?)なんだね。

■安倍氏以降(でもないか?)、行政府の要職が国会で平気で嘘を付くことが常態化して、高市氏も完全に踏襲して虚言の山脈を築きつつあるけど、これは国会の威信を失墜させ、行政府の独裁化を進めようとしているのだという指摘は、確かにそのとおりでしょうね。狂王トランプのロイ・コーン仕込みの悪魔的な政治姿勢、というか交渉術が通用するなら、うちだってこれくらい我が儘やっても大丈夫のはず。だって、選挙で大勝しているからね。というヤクザで自堕落なロジック。彼らは、社会的には率先垂範すべき立場で、立派な市民、大人の代表のはずなんだけど、平気で嘘ついて恥じるところがない。まあ、昔からそうだった気もするけど。

■戦後のいわゆる「リベラル」は戦前の自由民権運動とは繋がってなくて、自由民権運動はその後大アジア主義に接続していった独自の歴史があるけど、「リベラル」は戦後に新たに発生したもので、系譜が違うという。自由民権運動が大アジア主義に変貌して帝国主義に接続してゆくあたりの思想的な推移は、非常に興味深い観点なので、ずっと気になっている。中長期的(数十年、百年単位)に、大アジア主義的なものが再び勃興してくるのではないかという予感がある。
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■今の男の子たちのロールモデルが、「システムの穴をみつけて自己利益を増大させる「小狡く立ち回るやつ」たち」になっているという内田氏の指摘はまさにそのとおりで、「ライフハック」というとクールに聞こえるけど、実に「セコい」話ですからね。選挙制度をさんざんハックした、名前を言うのも汚らわしい人物もいましたな。

■アメリカでは「加速主義」というものがあり、資本主義はもうだめだからそこから早く抜け出すために、今の資本主義の悪いところにアクセル吹かして暴走させて自滅に導き、ポスト資本主義を招来させようという乱暴な考え方だそう。これ、無意識レベルで日本人が呼応している気はする。日本人の破滅志向に奇妙にマッチする考え方じゃないか。危ないなあ。

■ちなみに、「青春期に本気で取り組むことに「恋と革命」以外に何があるんだ、ということは、やはり社会的常識として言い続けておかなければならないと思います」(内田)だそうです。・・・アニメとか特撮とかもあるんじゃないですかね。。。ヲタクも生きていて、いいですか?
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