英国人、幽霊大好き!妙に明朗な幽霊屋敷映画『呪いの家』

基本情報

The Uninvited ★★★
1944 スタンダードサイズ 99分 @アマプラ

感想

■1937年の英国、海岸の豪壮な空き家を買った兄妹だが、そこでは過去に売り主の娘が自殺していて、夜毎すすり泣きが聞こえる。。。

■かなり盛り沢山な内容で、一体どこにどう着地するのかと気をもんだけど、最終的に空き家の売り主の孫娘の母親の自殺を巡るミスリーディングと、謎解きがクライマックスになる。レイ・ミランドが主演だけど、まだ明るい二枚目の役柄で、変人でも怪人でもない。岸壁に建つ「風の家」の情景が、見事な作画合成と、スクリーン・プロセスで描かれ、特撮技術としても圧巻。

■なにしろ英国が舞台なので、みんな幽霊はいるもの、降霊術はするもの、という前提で動いているし、幽霊屋敷に対する恐怖心がないのが凄い。なんか夜明け前になると女の鳴き声が聞こえるけど、夜が明けると消えるから、これから寝ればいいか、という感じ。ちゃんと『アウターリミッツ』的な合成技術によって、幽霊はバッチリ登場するし、しっかりと怪奇映画ではあるし、定番のナイトウォークの場面もあって、怖がらせるけど、幽霊よりも事件の複雑な真相を飲み込んで、社会的に成功している元看護婦の女のほうが怖かったりする。

■原作はドロシー・マカードルの怪奇小説で、その舞台劇を映画化したらしいけど、しっかり映画的に翻案されている。ただ、クライマックスが弱いのが残念。もっと感動的になるはずだよね。その意味では、後年の佳作『月下の恋』のほうが、成功していると感じる。
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