「サイエンスZERO」シリーズ ヒトの謎に迫る(7):死と向き合う心

■この番組、ほんとに何気ない顔して放送されてますが、この回の内容は、軽く事件ですよ。人生観とか死生観が変わってしまう可能性がある。特に「グラントリノ」の公開中に放映されたことが重要だ。この二つの作品を併せて観れば、確実に人間の生き死にに関する考え方、感じ方が変化してしまう。
■ゲストの東京理科大学の田沼靖一教授が、ちょっと唐突に「ヒトとは心を引き継ぐ存在だ」と定義するのも、「グラントリノ」とのシンクロニシティを感じさせるに十分だ。キーワードは”アポトーシス”だが、今更ながらに、その概念の指し示すものの意義深さが腑に落ちた。

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