■感化院と無人の洋館が隣あわせで、地下の秘密マリファナ工場でつながっているというお話で、洋館では人を寄せ付けないようにろくろ首が出る噂があるし、感化院にも死んだ囚人の幽霊が出る。それは、死んだ娘の妹(賀川雪絵)の仕業だった、というお話。なので、典型的な「狂言幽霊」もの。
■「ザ・ガードマン」で山ほど作られたタイプのスリラーだけど、「キイハンター」は差別化のためか、オカルトや怪奇な殺人鬼は出てくるけど、幽霊は「狂言」を含めてあまり出ないのだ。
■なにしろ、アバンタイトルから、ろくろ首が5分に一度くらいのタイミングでバンバン登場するので、ろくろ首マニア(?)には堪らない。完全に特撮ドラマである。技法は『妖怪百物語』と同様だけど、作りがチープで雑なので、かえって怖い。合成もあれば、完全な作り物もあり、それなりに手がかかっている。しかも、最初に感化院を脱出して殺され、幽霊になって出てくる(狂言だけど)のが若き日の田島れい子(田島令子)で、なんだか得した気分。キャリアの最初期の仕事だな。
■こうしたスリラーものは、大川栄子が主演とお決まりだけど、今回は途中で失踪して、地下工場で奴隷労働させられていたというのも可笑しい。まあ、怪奇描写は小西通雄のほうが巧いと思いますけどね。
