スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望 ★★★☆

STAR WARS EPISODE IV A NEW HOPE
1977/1997 スコープサイズ 125分
DVD

■『ローグ・ワン』観るとどうしてもここに戻りたくなるよね。何年ぶりかで再見するわけだけど、なかなか面白いじゃないか。1997年のリバイバル以降にCGで追加修正されたバージョンしか今は観られないのが残念だし、さすがに1997年のCGは今見るとクオリティがキツイし、まあいろいろ疵はあるけど、ちゃんと終盤に向けて面白くなっていくから文句を言うのも筋違いだろう。

■といいながらジャバ・ザ・ハットのCG合成はいかにも不自然だし、宇宙港の無理やりなクレーンショットとか無意味な宇宙生物たちのCGも夾雑物にしか見えないわな。

■でも一番問題なのは主人公のはずのルークへの愛のなさ。ルークの成長の物語のはずなのに、なかなか出てこないし、描き方にいちいち愛がない。惑星タトゥイーンに場面が移るのになかなか主人公が登場しないし、凸凹ロボットのやり取りが実に冗長。冒頭は敢えて間延びさせて終盤を畳み込もうという設計はわからんでもないが、惑星タトゥイーンの場面は素直にルークから始めて、彼の地でいかに生い立って暮らしているかを丁寧に描かないと成長の物語にならないわな、普通。そのあたりの不満を深作は『宇宙からのメッセージ』で掬い取ったのではないか。敢えて戦争に向かう若者の姿が全く描けてないやないかというのが、あの映画へ向かう動機付けではなかったか。

■他にも大平透ダース・ベイダーは違う気がするなあとか、そもそもダース・ベイダーってコスチューム演技が下手だよなあとつくづく感じる。そうした違和感も深作なら感じ取っていたはずだ。立ち居振る舞いに時代劇の大悪、立役の貫禄がないやないかと思ったに違いない。そもそもチャンバラの見せ方も稚拙だしね。

■それでも、ハイパードライブから抜けると目当ての星は消えていて、タイファイターを追っていくとでっかい黒い星が見えてきて、いや星じゃない?要塞だ!と展開する話術はお約束通りながら痛快このうえないし、終幕のデススター攻略は燃える見せ場なので、まあ痛快、痛快。特に吹き替え版で観ると、いい味がするよね。ジョン・ウィリアムズの楽曲が奇跡的な名曲ぞろいなので、特撮が少し古びても、音楽の力は全く褪せないね。

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