ハウリング ★★★☆

THE HOWLING
1981 ヴィスタサイズ 91分
DVD

■昔、テレビ放送とかレンタルビデオで観たきりなので、初めてちゃんと観たジョー・ダンテの傑作。ジョー・ダンテは怪奇趣味の人ではなく、コメディに寄っていることがよくわかる。まあ、とにかく脚本の目の付け所が抜群だし、ストーリーテリングの妙味も冴え渡る。非常に才気走った凄い脚本だ。あのキャラとこのキャラがこう絡み合うのか、と唸る。

■今回見直して、何故この映画が脳裏から離れなかったかがよくわかった。女性キャスターがラストである選択を行うのだが、そのラストシーンのショッキングさ、ではなく、その哀しみと悲壮さに怪奇映画の真髄を見たからだ。そして、深く感動した。意外にも、その感動は増村保造の映画に似ている気がした。

© 1998-2024 まり☆こうじ